#01
建具の心・技
当社の軸となるのは木製の「建具」。
建具とは建物の開口部に設えられた空間を仕切るものの総称です。ドアのように「閉める」と「開ける」の二分した機能を持つものだけでなく、雨風を凌ぐために開閉する雨戸や、部屋と部屋とを仕切ったり開放する障子・ふすまなども建具。曖昧さや余韻といったものをはらんだ、日本独自の文化でもあります。
創業以来、私たちは自社で図面を製作し、製造、取り付けまでを一貫して行うことを大切にしてきました。木はもちろん、鉄、ガラスなど、あらゆる素材との組み合わせにも対応しています。
これを可能にするのは、図面を読み解きご要望のイメージへと近づける寄り添う力や、素材への理解、柔軟な対応力にほかなりません。
#02
手加工 × 合理性
もう一つ、私たちが大切にしているものに「合理性」があります。
以前、道外の同業者がつくった製品を拝見し、その美しい仕上がりを見た時、私には「これは素材に触る回数を少なくして、手早く製作しているのだろう」ということが分かりました。粗く組むと工程が増える。精度良くつくれば1回で終わる。調整回数も減らせる。
そのために大切なのは、加工段階の精度を上げることです。技術の裏側には、手加工に加えて合理性があるのです。
鷲尾ウッドワーク株式会社 専務取締役 鷲尾浩之
#03
技術の探求
生活様式や時代の変化により、当社の主力製品も建具だけでなく、あらゆる注文製作物へと広がりをみせています。そのために当社では技術向上と人材育成にも積極的に取り組み、技能士資格の取得を奨励しています。
技術の探求に終わりはなく、これからも温もりと美しさを兼ね備えた手作りの味わいにこだわった製品を届けていきたいと思っています。
鷲尾ウッドワーク株式会社 代表取締役 鷲尾雅德